柿谷 変化 自我 成長 [スポーツ]
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柿谷の変化。それを追い求めていく。
「結局、サッカーの感覚以外は子供のままだった」
徳島は当時、J2で3年連続最下位に甘んじていた。獲得に反対する声もあったが、中田は「私がすべて責任を持つ」と周囲を説得した。
「結局、サッカーの感覚以外は子供のままだったんです。心や日常の振る舞いを、サッカーセンスに見合ったレベルまで高めないといけない。そのためには、もう一度、試合に出てサッカーを楽しむ環境が必要だと思ったんです。うちのチームはどん底でしたが、ゼロから強くなっていくチームで自分を見つめ直せばいい、と」
なぜ香川は活躍でき、柿谷はできなかったのか?
香川にあってお前にないものはなにか――。
美濃部は柿谷に厳しい言葉をかけ続けた。
徳島ヴォルティスを率いて2年目だった監督の美濃部直彦は、ストレートな言葉で柿谷の自尊心を揺らした。
「曜一朗が凄い才能を持ってるのは、誰だって見ればわかる。なのになぜ、セレッソで活躍できなかったのか。香川は点を獲りにいくプレーのなかで高い技術を使って、結果を出した。でも、曜一朗はその局面で相手を抜くためだけに技術を使っているから、結果が出ないんです。彼はセレッソで試合に使ってもらえないことが不満だったはずです。でも、それを他人のせいにしてしまうと、なにも成長しない。じゃあ、どうすれば使ってもらえるのか。そのためにはどんなプレーをして、どんな気持ちで練習や日常生活を送ればいいのか。まず、そういうところから話をしていきました」
とんがった自我を抑えきれなかった柿谷だったが……。
だが、移籍してからの柿谷は、とんがった自我を抑えきれないことがあった。途中出場した試合でチームが勝っても、先発からはずされた不満が態度に出てしまう。1点を争うゲームでPKを外すと、その後は前線に残ったまま守備にはいかないこともあった。
そんなとき、美濃部は柿谷を叱責し、試合でも使わなかった。
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「PKを外したことはどうでもいいんです。でも、外したあとで、チームのためにやるべきことがある。責任の取り方は、点を獲ることだけやない、と。サッカーは1人でやってるんじゃない。お前のミスはみんながカバーしてくれるし、みんなのミスはお前がカバーしないといけない。当たり前のことなんですが、最初の2年間はそんな言葉を何度もぶつけました」
柿谷が明らかに変わったのは、3年目のシーズンだ。チームは昇格争いに加わり、副将を任された柿谷はチームの勝利のために献身的なプレーを続けたのだ。
「チームをひっぱってほしい」という美濃部の思いを受け止め、90分間ピッチを走り続けた。試合終盤に自陣のゴール付近まで戻り、スライディングで相手のシュートを止めたこともある。自己管理も徹底し、周囲も遅刻を気にする心配はなくなった。午後練習の日なのに、午前中からウエートトレーニングに取り組んだりもした。
柿谷は着実に変わった。どんどん成長している。
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柿谷の変化。それを追い求めていく。
「結局、サッカーの感覚以外は子供のままだった」
徳島は当時、J2で3年連続最下位に甘んじていた。獲得に反対する声もあったが、中田は「私がすべて責任を持つ」と周囲を説得した。
「結局、サッカーの感覚以外は子供のままだったんです。心や日常の振る舞いを、サッカーセンスに見合ったレベルまで高めないといけない。そのためには、もう一度、試合に出てサッカーを楽しむ環境が必要だと思ったんです。うちのチームはどん底でしたが、ゼロから強くなっていくチームで自分を見つめ直せばいい、と」
なぜ香川は活躍でき、柿谷はできなかったのか?
香川にあってお前にないものはなにか――。
美濃部は柿谷に厳しい言葉をかけ続けた。
徳島ヴォルティスを率いて2年目だった監督の美濃部直彦は、ストレートな言葉で柿谷の自尊心を揺らした。
「曜一朗が凄い才能を持ってるのは、誰だって見ればわかる。なのになぜ、セレッソで活躍できなかったのか。香川は点を獲りにいくプレーのなかで高い技術を使って、結果を出した。でも、曜一朗はその局面で相手を抜くためだけに技術を使っているから、結果が出ないんです。彼はセレッソで試合に使ってもらえないことが不満だったはずです。でも、それを他人のせいにしてしまうと、なにも成長しない。じゃあ、どうすれば使ってもらえるのか。そのためにはどんなプレーをして、どんな気持ちで練習や日常生活を送ればいいのか。まず、そういうところから話をしていきました」
とんがった自我を抑えきれなかった柿谷だったが……。
だが、移籍してからの柿谷は、とんがった自我を抑えきれないことがあった。途中出場した試合でチームが勝っても、先発からはずされた不満が態度に出てしまう。1点を争うゲームでPKを外すと、その後は前線に残ったまま守備にはいかないこともあった。
そんなとき、美濃部は柿谷を叱責し、試合でも使わなかった。
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